祭礼日

春祭

旧暦1月18日

夏祭

7月1日

秋祭

11月1日


由緒

下﨑寺住職

 昔 此の辺りに下﨑寺というお寺がありました。住職は真直ぐなお方で、上司の方と云えども決して信念を曲げることはありませんでした。

 ある時、領主が狩りをして捕らえた猪を寺の境内に運び、従者に命じて調理させようとしておりました。これを見た住職は大変に怒り、浄域を汚す非行であると厳しく諭しました。

罰をうける住職

 しかし、その真直ぐな姿勢が領主の逆鱗に触れてしまい、無礼であると怒った領主は住職を捕らえさせ大桶に閉じ込めて帰ってしまいました。

 其の状を垣間見た若妻が気の毒に絶えず、夜になるのを待ち密かに助け出してご馳走を運び逃げるように勧めました。

 住職は其の厚意に深く感謝をしましたが、一徹ゆえに逃げることはせず刑を受け入れました。

住職とそれを助けようとする若妻

 住職最期の時、若妻の厚意に対し其の礼をと思い何か願い事はないかと尋ねました。若妻は、願い事はないが安らかなお産と子の成長を願うのが女としての唯一の願いであると申しました。此れに対し住職は、必ず安産と子の成長を見守っているから安心しなさいと伝えました。其れから食を絶ち、ついに浄に入りました。(命を絶つ)

 其の後近隣の住人等敬い奉り、度重なる御利益が町々里々に伝わり崇敬の念厚き人々が相談し合い、下﨑大神と称し安産・子宝の守護神として現地に祭祀いたしました。

 

 現在、女性の守り神と言われ県内外を問わず安産祈願はもとより、子授け・初宮詣・七五三詣など子供の成長、厄除け種々の御神徳を挙げて、今日に至っています。